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■ 参加者の御感想


第11回日本食育学会学術大会口頭発表

2023/6/11に北海道文教大学で実施した第11回日本食育学会学術大会での報告内容の概要と受講された先生方からのご質問です。

        



     学会報告内容の概要 

 【目的】演者は酸味を甘く感じさせる『ミラクルフルーツ』、甘味を感じさせない『ギムネマ』といった味覚修飾植物を用いた受講者全員体験型の食育をこれまで約53,000名に実施してきた。2009年の本学術大会の『教育講演』で先生方に報告したが、14年経過した今、現在の進捗状況等について改めて紹介する。
 【活動内容】受講者全員がギムネマやミラクルフルーツを試食し、味の変化を確認する。また、その際に以下の内容を講演している。 『味を感じるしくみ』、『動物にとっての味覚』、『人にとっての味覚』、『人にとってのおいしさとは』、『味覚障害に関して』、『味覚修飾植物と応用法について』 これらの授業で受講者がどのようなことに興味を持ったか、食生活の見直しなどの動機づけになったかなど、レポートやアンケート等で確認している。
 【活動成果】受講者により、興味・関心を持つ箇所は異なるものの、ほぼ9割程度の受講者が本講演及び試食体験で食や味覚に興味を示したことが判った。
 【今後の課題】コロナ禍で食育活動(特に体験型)が停滞していたが、新型コロナの第5類移行により、食育活動が拡充できる新年度になるように関係者との連携を図っていく。



     A先生からのご質問 

 素晴らしいご報告ありがとうございました。
 先生がこれまで5万人以上に教えてこられたことは素晴らしいことだと思います。先生の授業を通して受講者にどのようなことに興味を持ってもらうことを意識されて教えているのか、そのあたりをお聞かせいただきたいと思います。

島村の回答
 ご質問ありがとうございます。
 特定の箇所に全員が興味を持つということは意識していませんが、受講者のレポートやアンケートなどを拝見する限り、人によって興味を持つ箇所はまちまちです。
 味蕾(味覚)の仕組みに興味を持つ人や動物の味覚、味の種類、人にとってのおいしさについて、味覚障害、味覚修飾植物など、興味を持つポイントは多様化の時代の中で人それぞれです。
 島村の授業の中で、受講者一人一人毎日関わる「味覚や食」についての知識を身に付けることで、それらへ見方の変化であったり、ギムネマの実験での味覚障害の疑似体験、ミラクルフルーツでレモンが甘く感じられることへの感動(味覚は変えることができるという発見)であったり、五感の1つを使ったことで記憶に残りやすいため、20年前の島村の講演の受講者が今でも思い出に残っているなど、受講者全員とまでは言わないものの、今でも覚えていてくれていることは嬉しいことで、心と記憶に残る授業を今後も続けていきたいと考えている。(日本食育学会誌第17巻第2号の巻頭言でも紹介。)



     B先生からのご質問 

 大変興味深いご報告ありがとうございました。1件教えていただきたいのですが、先生がとられたアンケート調査の際の内容について教えてください。

島村の回答
ご質問ありがとうございます。時間の関係上詳細が報告できず申し訳ありません。
下記のようなアンケートを配布し、受講者に記入いただいています。食育(味覚教育)により意識の変化があったかを調査しております。
結果的に、授業の前後で「食」「栄養」「味覚」全てについて、ほぼ9割の受講者が「ある」もしくは「高い」方にシフトしていることが判明しています。