【目的】演者は酸味を甘く感じさせる『ミラクルフルーツ』、甘味を感じさせない『ギムネマ』といった味覚修飾植物を用いた受講者全員体験型の食育をこれまで約53,000名に実施してきた。2009年の本学術大会の『教育講演』で先生方に報告したが、14年経過した今、現在の進捗状況等について改めて紹介する。
【活動内容】受講者全員がギムネマやミラクルフルーツを試食し、味の変化を確認する。また、その際に以下の内容を講演している。 『味を感じるしくみ』、『動物にとっての味覚』、『人にとっての味覚』、『人にとってのおいしさとは』、『味覚障害に関して』、『味覚修飾植物と応用法について』
これらの授業で受講者がどのようなことに興味を持ったか、食生活の見直しなどの動機づけになったかなど、レポートやアンケート等で確認している。
【活動成果】受講者により、興味・関心を持つ箇所は異なるものの、ほぼ9割程度の受講者が本講演及び試食体験で食や味覚に興味を示したことが判った。
【今後の課題】コロナ禍で食育活動(特に体験型)が停滞していたが、新型コロナの第5類移行により、食育活動が拡充できる新年度になるように関係者との連携を図っていく。