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■ 味な話


味な話

「味な話」と題して身近な味や食に関する情報を紹介します。


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第50話:マツタケのにおいを海外の人はどう感じているか?(2011年9月18日掲載)

 人間の味覚は「経験と学習」であると以前述べました。 日本人だからマツタケは高価なものという理解がありますが、欧米人にはその感覚はありません。 従って、マツタケのにおいをかいでも、いいにおいと思わないわけです。
 ちなみに、輸入品のマツタケはどうしても国産と比べて香りが失われます。また、マツタケ風味のお吸い物にはマツタケは使っていません。
 海草なんかも日本ではわかめ、昆布などそれぞれに名前がありますが、欧米では「海草:SEA WEED」という 表現しかありません。最近では、海外でも健康ブームで多少食べることもあるかもしれませんが、食文化の違いというのは 大きいことが分かります。



第49話:卵の保管の向きとは?(2011年9月11日掲載)

 卵は尖ってる方を下にして保管すると長持ちします。
 あと、卵は洗ってから保管してはダメです。卵の表面には無数の空気穴があいているので、 水が卵の中に浸透し卵の腐敗を早める可能性があります。つまり卵も呼吸しているんですね。
 どうしても洗ってから使いたいのであれば卵を割る直前に洗うようにしましょう。



第48話:タラバガニの正体とは?(2011年9月4日掲載)

 カニの王様と呼ばれるタラバガニですが、実はヤドカリの仲間でカニの仲間ではありません。
 アブラガニとタラバガニが売られていますが、値段としてはタラバガニが圧倒的に高価なため、アブラガニをタラバガニとして偽装表示をしている業者もいるようです。違いについてはネット等で解説しているページも多いので、買うときには参考にしてみてください。
  また、ズワイガニ、毛ガニ等はカニの分類になります。



第47話:温泉卵を自宅でつくるには?(2011年8月28日掲載予定)

 温泉卵(黄身がある程度固まっていて、白身がどろどろ)ですが、別に温泉で作っているわけではありません。 温泉地の食事で出される定番メニューであるため、それが語源となります。
 自宅で作るにはカップヌードルの空容器に卵を入れ、熱湯をかけてラップでふたをして 20分放置すれば出来上がりです。 これは、卵の黄身の硬化温度が白身より低いためできることです。このような状態で放置すると、 実際の温度は80度程度であり、黄身のみが硬化し、白身は白くなります。
 余談ですが、昔は1分でできるカップめん(クイックワン)というのがありました。 しかし、早くできる反面、のびる速度も速いため、あっという間に販売停止になったんです。 麺が茹で上がる時間に麺がのびる時間が比例するわけですから、「相対性”麺”理論」ということでしょうか。(笑)



第46話:干ししいたけを戻すとき、砂糖水で戻すのはなぜ?(2011年8月21日掲載)

 浸透圧の関係です。(浸透圧についての説明は省略します。)
 浸透圧の違いで戻るのなら、真水の方が差が大きいと思うかもしれませんが、真水の場合、浸透圧の差が大きすぎるため、 表面が水をたくさん吸いすぎて、中には水が入っていかないというデメリットがあります。そのため、浸透圧の差が少ない砂糖水で戻すことで、 中まで水分を吸収するわけです。
 また、天日干しした干ししいたけは紫外線と反応することでビタミンDが増えますが、最近の干ししいたけはほとんどが機械乾燥しているので、 ビタミンDは生しいたけと比べても変わりません。
 塩蔵している魚を戻すときも同じ理由で、塩水で戻します。真水だと表面だけ水分がなくなって旨味まで流出し、 中はしょっぱいままになってしまうからです。



第45話:原料値上げ時に消費者に製品値上げをしない方法?(2011年8月14日掲載)

 量を1割程度減らし、価格は据え置きとしたのです。 これは、1割というとたいした量じゃないと錯覚しますが、10個分減らすと、1袋できる、つまり11個分になるわけです。 ほんの少しの減少では気づかないですが、ちりも積もれば山となるというのはこのことを指すのではと思います。 ポテトなんか昔のものと比べると1袋当たり減少しています。以前は1袋65〜70gあったのに、今は60gですからね。  余談ですが、自家製麺をしているラーメン屋さんでも1割ラーメンの量を減らしてもお客は気づかないわけですが、 この手の店の方が脱税しやすいわけですね。(ほとんどのお店はきちんとしていますが、まれにこのようなお店があります。)麺を麺屋から購入していれば、伝票上ごまかせないですが、自家製麺の場合は、 1人にどのくらい麺を入れるかは店の自己申告ですからね。自家製麺というと響きもなんとなくいいので、一石二鳥かもですね。 (無論、失敗したときのロスも自家製麺の場合はありますので、購入する場合とは違ったリスクもありますが。)



第44話:コーヒーフレッシュの成分は?(2011年8月7日掲載)

 よくドリンクバーなどにおいてあるコーヒーフレッシュ。室温保存していいること考えると分かると思いますが、成分は牛乳ではありません。 植物油です。 そのため、原価も安く、室温で保管ができ、お客が自由に持っていっても損をしないのです。
 本物のミルクなら、冷蔵保管、また原価が高いため、店外への持ち出し厳禁となるのです。
 味覚の見地からのコメントすると、熱いコーヒーには牛乳が主成分のミルクの方がおいしいです。アイスではコーヒーフレッシュでもまあ 妥協できるのかも。。。そこまで味についてのこだわりを持たなければの話ですが。。。



第43話:赤ワイン、白ワインの違い?(2011年7月31日掲載)

 赤ワインはぶどうの皮や種も一緒に醸造します。そのため、赤色なのです。
  一方、白ぶどうは品種の違いはあるものの、皮や種を取り除いて醸造します。そのため、白(透明に近い)なのです。
 従って、栄養価という点では、皮まで入った赤ワインの方がポリフェノールが多いです。 フレンチパラドックスという言葉があり、なぜ、脂っこいものをたくさん食べているのに、フランス人に高血圧が少ないか調べたら、赤ワインのポリフェノールのおかげだったということが分かったのです。
 最も、飲みすぎたらアルコールで肝臓がダメージを受けますので、注意が必要です。



第42話:紅茶、緑茶、ウーロン茶の違い?(2011年7月24日掲載予定)

 お茶の木は全て同じ品種です。収穫後どのような処理をするかで変わります。
 緑茶は発酵なし(不発酵)、ウーロン茶は半発酵、紅茶は全発酵です。
 紅茶は葉を充分に発酵させます。このことから「発酵茶」と呼ばれています。
 緑茶・抹茶・煎茶・緑茶 は摘んだ葉を熱して、酸化酵素を破壊し葉を発酵させないようにして作られます。 このことから「不発酵茶」とも呼ばれています。 発酵させないので熱して乾燥させた後も緑の葉色がそのまま残り、淹れた時の色は黄色みを帯びます。
 ウーロン茶は発酵を途中で止めて作られます。このことから「半発酵茶」と呼ばれます。 製法に発酵工程がある分だけ緑茶独自の渋味や苦味が弱まっているのですね。



第41話:某高級アイス店の戦略とは?(2011年7月17日掲載)

 高級アイス店にはある共通した戦略があります。
・店内を狭くする。
・客の注文があってから、ブレンドする。
・店の外まで行列ができる。
 つまり、お客に渡すのに時間がかかり、行列が店の外にまでできます。 そうすることで、アイスを買いに来たお客以外も「その行列なんだろう」と並んでくれるわけです。人間の心理として、同じお店が2軒並んで建っていて、片方に行列ができていた場合、そっちのお店の方が人がいるからおいしい「だろう」と思う習性が人間にあります。そのため、OPENしたばかりのお店だと、サクラを使って並ばせることもあるくらいです。
 本題に戻って、高級アイスで知られる C社では-9度の石の上でアイスの具材をブレンドし、その時に店員が歌を歌い、「おいしくなりましたよ」といいますが、 私に言われてもというところです。もちろん大人ですから、「科学的根拠は?」と聞かずに、「そうですか」 と言うようにしています。(笑)